Randomized phase III study of panitumumab (pmab) with FOLFOX4 compared to FOLFOX4 alone as first-line treatment (tx) for metastatic colorectal cancer (mCRC): PRIME trial.
Salvatore Siena, et al.
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完全ヒト型抗EGFR抗体であるpanitumumab(Pmab)は、切除不能進行再発大腸癌における単剤療法として承認された。今回報告されたPRIME試験は、切除不能進行再発大腸癌の1st-line治療におけるFOLFOX4±Pmab療法の有効性と安全性を検討するためのオープンラベル無作為化第III相試験である。 |
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対象は、切除不能進行再発大腸癌と診断されたECOG performance status(PS)0-2の18歳以上の患者で、oxaliplatinを含む化学療法歴のない症例1,183例である。Pmab+FOLFOX4療法群(593例)とFOLFOX4単独群(590例)に無作為に割り付けた。Pmabは6mg/kgを2週間に1回投与した。 |
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1,183例のうち93%でKRAS statusが確認され、KRAS 野生型は60% (656例)、KRAS 変異型は40%(440例)であった。 |
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KRAS 野生型の切除不能進行再発大腸癌において、Pmab併用群で一次エンドポイントであるPFSの延長がみられた。また、二次エンドポイントであるOSおよびORRにおいても、Pmab併用群で改善傾向がみられた。一方、原因は不明であるがKRAS 変異型においては、Pmab併用群のほうが単独群を下回る結果となった。 |