A Single Arm Trial of Panitumumab in Cetuximab Refractory KRAS Wild-Type Colorectal Cancer
Raymond Wadlow, et al.
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大腸癌化学療法において、抗EGFR抗体はKRAS 野生型患者に対する有用性が確立されている。Cetuximabがキメラ抗体であるのに対し、Panitumumabは完全ヒト型抗体であることが過敏症反応の発生頻度と関係しており、重篤な過敏症の発生頻度はCetuximabで3%、Panitumumabでは1%と報告されている。そのため、Cetuximabによる過敏症を起こした患者では、Panitumumabによって治療を代替できる場合がある。一方、Cetuximabに対して治療抵抗性を示した患者におけるPanitumumabの有用性については明らかでない。 |
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対象は、Cetuximabを含む治療により増悪 (progressive disease: PD) が認められたKRAS 野生型の切除不能大腸癌患者とした。Panitumumab 6mg/kgを2週毎に投与し、PD、死亡、Panitumumab不耐または治療中止まで投与を継続した。 |
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20例が登録され、男女各10例、年齢中央値54.5歳 (39-77)、ECOG PSは0=4例、1=14例、2=2例であった。治療期間中央値は2サイクルであった。最良治療効果は安定 (stable disease: SD) が9例 (45%) であり、奏効は認められなかった (表)。 有害事象の総数は266件であった。その大半はGrade 1 (184件、69%) またはGrade 2 (63件、24%)であり、Grade 3は19件、Grade 4は0件であった。 |
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Panitumumabは、Cetuximabに治療抵抗となったKRAS 野生型切除不能大腸癌患者においては有効ではない。 |
【関連リンク】
Panitumumab座談会
What is Panitumumab? ―進行再発大腸癌におけるPanitumumabの位置づけ
GI-pedia 第1回「大腸癌化学療法の変遷 (進行再発癌)」
3. Targeted therapy/3.3.1 Panitumumab単剤
化学療法のレジメ講座
Panitumumab単剤