regimen
National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project(NSABP)は代表的な大規模比較試験である。1987年から行なわれたNSABP
C-03から5-FU+LVの検証がなされた。またStage III症例に対する術後補助化学療法の有効性が明らかになりつつあったので、臨床試験において手術単独群をおくことが問題となり、C-03からは対照群としての手術単独群はおかれていない。C-03〜C-05において補助化学療法としての5-FU+LVの有用性が示された。C-06ではUFT
300mg/m2/日+経口LV 90mg/日、28日連続投与法と5-FU+LV(RPMI regimen)を比較しており、まだ最終結果は報告されていないが中間報告では奏効率や生存率に両群間で差はなく、副作用はUFT+LV群で有意に少なかった。C-07においてはoxaliplatinと5-FU+LVとの併用投与について検討している。1998年、アメリカの大規模比較試験Intergroup
Colon Adjuvant Trial 0089(INT-0089)での検討においてLEV投与が必須ではないと報告され、また補助化学療法の継続期間は6ヶ月が妥当であると示唆された。結腸癌術後再発予防を目的とした門注療法、および肝切除後の再々発予防を目的とした肝動注療法には、survival
benefitを有するregimenがあると報告されたが、手術単独群を対照とした研究であった。最近の報告では、これらの治療法は経静脈的な補助化学療法と比しsurvival
benefitを認めないとされており、前述のNCIによる推奨治療において術後補助門注療法は“is therefore of some historical
interest and should not be employed ”と位置付けられている。