土原:本日は「消化器癌の個別化医療に向けて −肺癌から学ぶ−」と題し、近い将来に訪れる消化器癌の個別化医療についてディスカッションしていきたいと思います。
大腸癌領域では、抗EGFR抗体薬の効果予測における新たなバイオマーカー解析の結果が相次いで報告され、BRAF阻害薬の臨床開発も進んでいます。さらに今後は、日常臨床でもバイオマーカーに基づいた治療選択の流れはますます加速すると考えられます。
このような環境のなか、実臨床に携わる先生方からは、コンパニオン診断に関する疑問や要望も多く聞かれます。そこで、臨床検査の大家である登先生、個別化医療が進んでいる肺癌領域において、数々の診断薬の開発に携わってこられた西尾先生、大腸癌領域から吉野先生にお越しいただき、お話を伺いたいと思います。
最初に吉野先生から、大腸癌の実地診療における現状と課題についてお話いただきます。
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