レジメン講座 | 抗癌剤併用レジメンの投与法を解説します。

AIO regimen (German regimen)

 

Köhne C-H, et al.: J Clin Oncol 21(20): 3721-3728, 2003

1994年、ドイツ癌学会医学腫瘍学協会 (AIO) により多施設共同研究の結果として発表された5-FUの持続点滴静注にLeucovorin(LV)を併用するregimenである。
2005年2月、日本においても「抗がん剤併用療法に関する検討会」からの具申により「レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法」として承認された。

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切除不能進行・再発大腸癌の1st-lineとして、Mayo regimen、24時間infusional 5-FU単剤と24時間infusional 5-FU/LV(AIO regimen)を比較した試験が行われた1)

■有効性

奏効率は、Mayo regimen群12%、5-FU群10%、AIO regimen群17%であった。PFS中央値はそれぞれ4.0ヵ月、4.1ヵ月、5.6ヵ月であり、AIO regimen群はMayo regimen群(p=0.03)、5-FU単剤群(p=0.03)いずれに対しても有意な延長を認めた。一方、OS中央値はそれぞれ11.1ヵ月、13.0ヵ月、13.7ヵ月で、有意差は認められなかった(vs. Mayo regimen群: p=0.70、vs. 5-FU群: p=0.38)1)

  Mayo regimen 5-FU単剤 AIO regimen
奏効率(%) 12 10 17
PFS中央値(月) 4.0 4.1 5.6
OS中央値(月) 11.1 13.0 13.7

■安全性

Grade 3/4の有害事象はAIO regimen群で下痢(22%)の発現が高かったが、口内炎(5%)と血液毒性はMayo regimen群で多くみられた1)

Reference

  • 1) Köhne C-H, et al.: J Clin Oncol. 21(20): 3721-3728, 2003[PubMed
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