
術後補助化学療法としてエビデンスがあり、本邦での保険適用が認められているのは、5-FU/l-LV、UFT/LV、カペシタビンなどである。これらの治療効果に明らかな差を証明した臨床試験は現在のところ存在しない。
経口薬は、通院の負担は軽くなるが、患者が服薬のタイミングや服用量をきちんと守れるかどうかが重要となる。また、副作用への対応についても、開始前に十分に確認しておく必要がある。
一方、外来化学療法を行う体制が確保されており、通院可能な患者であれば、注射薬の方が確実性・安全性は高いといえるだろう。