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CASE 12 大腸癌(進行・再発例) 2006年3月開催

CASE13 写真

症例プロファイル

患者 76歳、男性
主訴 黒色便
既往歴 70歳時に心筋梗塞

現病歴

2005年10月、黒色便に気付き来院。胃内視鏡検査にて巨大な粘膜下腫瘍を認め、精査・加療目的で入院となる。

身体的所見

入院時現症

  • 身長165cm、体重55kg
  • 左季肋部に腫瘤を、右季肋部に肝を3横指触知

検査所見

入院時検査所見:
Hb 9.0 g/dLと貧血を認める以外は正常値で腫瘍マーカーも陰性であった。
胃内視鏡所見:
噴門部直下後壁側に表面平滑な粘膜下腫瘍を認め、中心に深掘れ傾向の強い潰瘍が存在した。
腹部CT所見:
胃後壁と連続性を有し、壁外に発育する巨大な腫瘍を認めた。さらに肝S2、S3、S6、S8にlow density areaを認め、転移性腫瘍と考えられた。
病理組織学的検査:
潰瘍辺縁からの生検により、楕円形の核を持つ紡錘形細胞が束状増殖を示し、免疫組織化学的検索ではvimentin、CD117(c-kit )、CD34で発現を認めた。

臨床経過

胃GIST、肝転移と診断しimatinib mesilate (以下、imatinib) 400mg/日で治療を開始した。約1ヵ月後の腹部CTにて原発巣および肝転移巣はともに30%以上縮小し、PRと判定した。しかし、同時期の血液・生化学検査にてグレード3の白血球減少ならびに貧血の進行を、また身体所見として眼瞼および下腿にグレード2の浮腫、体幹にもグレード2の皮疹を認めた。

論点

1) Imatinibの投与継続について:中止あるいは減量、減量なら何mg/日を使用するか
2) Second line治療について

出題:瀧内先生

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