57歳、男性 | |
なし | |
肝硬変、糖尿病 | |
父 腎癌 | |
喫煙 20本/日(40年) 飲酒 2合/日(30年) | |
多少の副作用は我慢するので、病気を少しでも抑えて欲しい。できれば外来病院で治療して欲しい。 |
- 平成13年5月5日、他院にて結腸左半切除術を施行
- 切除標本腫瘍径:5.4x4.7cm
- 病理組織学的所見:
type2、well、ss、ly1、v2、ow- 、aw- 、n0、stageU - 術後、5’-DFURを2年間投与
- 平成15年12月、血清CEA値の上昇(22.3 ng/ml)を認めたためFDG-PETを施行、左肺野・左肺門・縦郭に異常集積を指摘
- 左肺腫瘤に対するCTガイド下針生検では、大腸癌肺転移と診断
- その後TS-1の投与が開始されたが、CEAの再上昇を認め、平成16年4月よりLV/UFTに変更
- CEA値は増加を続けるため加療目的で当科を紹介
- 身長173cm、体重71kg(最近6ヶ月間に変化なし)
- 体温:36.5℃、血圧:142/88mmHg、脈拍:76/min
- 呼吸音:正常、心雑音:聴取せず
- 腹部:平坦、軟、肝・脾は触知せず、腹水無し
- 前胸部にくも状血管腫
- 眼瞼結膜、貧血なし、眼球結膜、黄疸あり
- PS(Performance Status):0
- 肝硬変: Child A(Child-Pugh 分類)
- 前医にて病名、再発の状態、再発後に行なった治療の内容やそれらの効果などについて全て包み隠さず説明を受けている。また、肝硬変の状態も十分理解している。
WBC | 3,300/µl | Neutro | 60% |
RBC | 449×104/µl | ||
Hb | 16.7g/dl | ||
Plt | 6.2×104/µl | ||
TP | 6.8g/dl | T-bil | 1.9mg/dl |
Alb | 3.3g/dl | D-bil | |
Na | 143mEq/l | AST | 39U/l |
K | 3.8mEq/l | ALT | 22U/l |
Cl | 102mEq/l | ALP | 522U/l |
Ca | 9.1mg/dl | LDH | |
BUN | 13mg/dl | γ-GTP | 178U/l |
Cr | 0.7mg/dl | HbAlc | 7.8% |
PT | 12.8sec | FBS | 157mg/dl |
CEA | 52.8ng/ml | ||
CA19-9 |
胸部〜骨盤CT検査所見
両側多発性肺転移、縦郭・左肺門リンパ節転移・肝硬変・食道静脈瘤。腹水の貯留無し。
上部消化管内視鏡検査所見
食道静脈瘤 (Li,F1,Cb,RC-)、胃静脈瘤 (Lg,F1-2,Cb,RC-)、慢性萎縮性胃炎。
全結腸内視鏡検査所見
結腸左半切除術後状態。他に異常所見を認めず。
出題:大村先生