60歳、女性 | |
特になし(大腸癌リンパ節転移指摘) | |
特になし | |
悪性腫瘍なし | |
機会飲酒、喫煙なし | |
現在は外来治療を受けながら通常の日常生活を営んでいるので、外来治療を続けたまま病気を治してもらいたい。 |
平成10年7月、A病院で進行上行結腸癌のため拡大右半結腸切除術(D3)を受けた。病理組織学的所見はmoderately differentiated adenocarcinoma、Stage III であった。UFT補助化学療法を1年受けたあとフォローアップされていたが、平成13年7月の3POYフォローアップCTにより肝S8の単発肝転移を発見された。同8月、B病院へ紹介され、転移巣の部分肝切除を受け、その後はB病院でフォローアップされていた。しかし肝切除後2年目、初回手術後5年目の平成15年8月にフォローアップCTで大動脈周囲リンパ節再発を指摘され、再度A病院へ転院。A病院ではIFL療法(irinotecan 80mg/m2、l-LV 250mg/m2、5-FU 500mg/m2)を週1回3週投与1週休薬で開始した。その後、CT上リンパ節はNCであったが、平成16年9月になり腫瘍マーカー(CEA)の上昇が認められた。そこでTS-1 80mg/m2の経口投与が試みられたが、強い消化器症状をきたし、患者の希望によりTS-1を断念し再度 IFL療法が再開された。CT上リンパ節はNCでCEAは漸増傾向あり、平成17年1月になってVirchowリンパ節を触知するようになった。
- 眼瞼に貧血・黄疸なし
- Virchowリンパ節触知
- 胸部心肺理学的異常所見なし
- 腹部軟平坦
- 肝・脾・腫瘍触知せず
- 腹部正中・右傍肋骨弓切開創あり
- 下肢に浮腫なし
- 末血・肝機能異常なし
- BU 19
- CRTNN 0.8
- CEA 52
- CA-19-9 173
- 胸部レ線異常陰影なし
- 腹部 US
- CT 傍大動脈リンパ節腫脹(転移)
- 腹水貯留なし
- 肝再発なし
出題:久保田先生