65歳、女性 | |
なし | |
48歳のとき胃潰瘍、その後薬剤内服にて治癒したといわれている | |
父 大腸癌 | |
喫煙 なし 飲酒 たしなむ程度 | |
多少の副作用は我慢するので、病気を少しでも抑えて欲しい。費用がかかってもできる限り最善と思われる治療をして欲しい。 |
平成16年9月12日、他院にてS状結腸癌に対しS状指腸切除術を施行された。切除標本で腫瘍径は6.4×5.2cm、病理組織学的所見はtype2、well、se、ly2、v2、ow-、aw-、n0、stage IIであった。術後、同院にてTS-1の投与を半年間受けた。
平成17年4月、血清CEA値の上昇(41.5ng/mL)を認めたためCTを施行、肝右葉と左葉にそれぞれ2個の転移巣を指摘された。同院で行われたCTガイド下針生検で、大腸癌肺転移と診断され当院に紹介された。
- 身長157cm、体重52kg
- 最近6ヶ月間に体重の変化を認めていない
- 体温36.5℃、血圧130/75mmHg、脈拍78/min
- 呼吸音正常、心雑音を聴取せず
- 腹部は平坦、軟
- 肝、脾は触知せず、腹水なし
- 眼瞼結膜、貧血なし・黄疸なし
- PSは0
前医にて病名、再発の状態、これまでに行った治療の内容やそれらの効果などについてすべて 説明を受けている。
WBC | 4,700 | Neutro | 60% |
RBC | 449 | Hb | 16.7 |
Plt | 16.2 | ||
TP | 7.2 | Alb | 3.3 |
Na | 140 | K | 4.2 |
Cl | 102 | Ca | 9.1 |
BUN | 13 | Cr | 0.65 |
T-Bil | 0.8 | AST | 22 |
ALT | 28 | ALP | 230 |
γ-GTP | 35 | ||
CEA | 70.5 |
胸部〜骨盤CT検査所見
- 肺転移なし、縦隔転移なし。
- 肝右葉に4.0×4.0cm、3.0×3.0cm、また左葉に2.5×2.0cm、1.0×1.0cmの転移巣を認める。
- FDG-PETで肝両葉に異常集積あり、他部位には異常所見なし。腹水なし。
上部消化管内視鏡検査所見
- Pylorusに胃潰瘍の瘢痕あり。
全結腸内内視鏡検査所見
- S状結腸切除術後状態。他にポリープ等異常所見を認めず。
出題:坂本先生