消化器癌治療の現場から|消化器癌への様々な取り組みをご紹介します。

第7回 神戸大学医学部附属病院 外来化学療法室

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皆で取り組むという雰囲気のもと、より患者さんにとって親しみやすく

 外来化学療法室は2〜3年後を目処に、低侵襲棟という新しい場所に移設される予定です。現在のスペースや設備では、どうしても患者さんの待ち時間が長くなってしまうことがひとつの課題でしたので、低侵襲棟では治療ベッドを増床し、専用の調剤室や診療ブースも集約する予定です。今後、患者さんによりストレスのない治療を受けて頂けるよう改善していけると考えています。スタッフに関しても薬剤師をはじめコメディカルのスタッフは手一杯の状況が続いていますので、スタッフを拡充することでより患者さんに満足頂ける体制を作るということも課題といえます。

 また、地域医療連携の強化としては、クリニカルパスについて兵庫県で近く共通のパスが運用される予定であり、われわれも作成段階から関わっています。このパスも今後どう運用していくか検討し、模索していく必要があります。

 神戸大学医学部附属病院は、施設全体として皆でやっていこうという気運が高く、何か提案があった時に積極的に取り組んでいこうという雰囲気があることが最大の特徴であり、当院で提供できるがん医療の質も年々向上していると感じています。今後も外来化学療法室をはじめ病院全体として、患者さんにとって親しみやすく、最良のがん医療を受けられる施設でありたいと考えています。

外来化学療法室スタッフ
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