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第11回 昭和大学横浜市北部病院 外来化学療法室

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外来化学療法室における化学療法の実際

 主治医は事前に外来化学療法室のベッド予約とともに、薬剤のオーダーを出しておきます。そして、患者さんには来院時にまず採血をしていただき、その結果を待って主治医は診察します (図2)。化学療法の実施が可能と判断されると電子カルテまたは電話にて調製開始の指示が出ます。患者さんは主に診察室で輸液ルートを確保し、外来化学療法室へ移動となります。外来化学療法室では、看護師および薬剤師が身体データなどをチェックしオーダー内容を確認したうえで、患者さんの状態に応じて希望も伺いながらベッドまたはリクライニングチェアに誘導します。なお、レジメンによっては医師による静脈注射が必要なケースもあります。このような場合には、医師と時間を調整し、外来化学療法室で適切なタイミングで投与が開始できるようにしています。

 また、初めて外来化学療法室を利用される患者さんに対しては、看護師と薬剤師が治療法やスケジュール確認の説明を行い、疑問や不安にお答えしながら十分に納得し安心して治療が行えるように心掛けています。なお、基本的に各レジメンにおける初回の化学療法は入院で実施していますので、その際にも病棟の看護師ならびに薬剤師が服薬指導、副作用への対処、緊急時の対応などについて説明を行っています (図3)。主治医から、外来での治療についてのオリエンテーション依頼がある場合には、外来化学療法室の看護師が病棟に出向いて患者さんに説明を行います。

図2 外来受付から治療までの流れ
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図3 患者さん説明用資材 (治療レジメン)
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