3.1.3 RFA (Radio-frequency ablation)
熱凝固療法は腫瘍内に電極を刺入し、一定範囲の熱凝固により腫瘍壊死を誘導する局所療法である。マイクロ波凝固壊死療法 (Microwave coagulation therapy:MCT) やラジオ波組織熱凝固療法 (Radio-frequency ablation:RFA) があるが、後者が一般に普及している。
切除可能肝転移に対する根治目的で施行されるRFAの有効性は、局所再発率3.6〜60%、5年OS 14〜55%との報告がある。有害事象は、治療関連死亡率0〜2%、合併症6〜9%と報告されている21)。切除可能肝転移を対象とした肝切除とRFAの無作為化比較試験は報告されていないものの、RFAは局所再発率が高く長期成績で劣る傾向にあるため、外科切除の代替療法としては推奨されていない。また、残肝再発を誘発する危険も指摘されており、さらなるエビデンスの構築が必要である。
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