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第4回 大腸癌肝転移に対する治療戦略

 大腸癌の遠隔転移、再発形式として最も頻度が高いのは肝転移である。よって、肝転移への治療戦略は大腸癌の予後を大きく左右する。肝転移を有する症例を無治療で経過観察した場合のOS (overall survival) は中央値3〜12ヵ月1)、肝転移の程度別では単発転移例16.7ヵ月、片葉転移例10.6ヵ月、両葉転移例3.1ヵ月と報告されており2)、自然経過で長期生存が得られることは稀である。これまでに大腸癌肝転移の予後を向上させるため、手術療法、化学療法などさまざまな治療法が試みられてきた。本稿では、これまでの報告をもとに大腸癌肝転移に対する治療戦略について概説する。

2012年4月16日掲載

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