73歳、女性 | |
右下腹部違和感 | |
急性虫垂炎(30歳) | |
父 胃癌 弟 肺癌 |
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なし | |
一番よい治療法をしてほしい できるだけ家で暮らしたい |
右下腹部違和感を訴えて近医を受診、右側腹部に腫瘤を触知するとともに肝腫大、および貧血を認めたため下部消化管内視鏡検査を施行。下部消化管内視鏡検査で上行結腸に全周性の腫瘍を認め、生検組織の病理組織学的診断は高分化腺癌であった。また、腹部CT検査で肝の両葉に転移と思われる多発性の腫瘤を認めた。病名の告知を受けるとともに、余命は6ヵ月と告げられsecond opinionを得ることを希望し当院を紹介された。
入院時現症
- 身長153cm、体重45kg
- 眼瞼結膜、中等度貧血あり
- 球結膜、黄疸なし
- 肝を右鎖骨中線で2横指触知
- 右下腹部に可動性良好なテニスボール大の腫瘤を触知
WBC | 8,600 | RBC | 353万 |
Hb | 9.6 | Ht | 30.9 |
Plt | 29.6万 | ||
BUN | 15 | Cr | 0.52 |
T-Bil | 0.7 | ALP | 404 |
γ-GTP | 42 | AST | 17 |
ALT | 14 | LDH | 319 |
CEA | 26.8 | CA19-9 | 1,010 |
腹部CT検査:肝の両葉に多発性の腫瘤を認める。右葉に存在する腫瘍の最大径は6.5cm、5個。左葉のものは最大3.5cm、3個
1) | どのような治療方針を勧めるか。 a) まず化学療法、そして手術 b) まず手術、そして化学療法 c) 化学療法のみ d) Best supportive care |
2) | 肝動注(HAI)を施行するか。施行するとしたらいつ。薬剤は何。 |
3) | 全身化学療法を施行するとしたらregimenは。 a) First line b) Second line |
4) | 化学療法によって肝転移巣が著明に縮小した場合の治療方針は。 a) 治療方針の決定にCT during arterial portography(CTAP)を施行するか。 b) 外科的切除、あるいはマイクロ波凝固壊死療法(MCT)の適応は。 |
出題:大村先生