FOLOFOX/FOLFIRI の虎の巻 大腸癌化学療法編
第2回 FOLFOX/FOLFIRIの巻
其の壱
FOLFOXとFOLFIRI、両方のレジメンを習得した上で、個々の患者の状況や背景因子を考慮し、どちらを先に行うかを決めるべし。
 FOLFOXとFOLFIRIは、副作用のプロファイルは異なるものの、どちらを先に行ってもOSに差がないことが証明されており(GERCOR V308試験)、1st-lineは個々の患者の状況や背景因子に合わせて選択することが勧められる。
 例えば、美容面を気にする患者や、肝転移のある患者では、脱毛がなく肝転移に効果の高いFOLFOXを1st-lineに選択すべきであろう。反対に、手先を使う職業の患者であれば、しびれを伴わないFOLFIRIを1st-lineに選択する。

  現在の大腸癌化学療法において、FOLFOXとFOLFIRIは必須のレジメンといえる。一方のレジメンに苦手意識をもつのではなく、両方のレジメンをきちんと施行できるようになること、個々の患者に合ったレジメンを提示できるようになることが大切である。
其の壱 其の弐 其の参
其の四 其の五 其の六
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