副作用対策の巻 大腸癌分子標的治療編
2010年12月10日第7回 副作用対策の巻 2010年12月10日 ホテルラフォーレ東京にて
其の弐
皮膚症状は、看護師や薬剤師、皮膚科と連携して先手必勝で対処すべし。
 皮膚症状は、症状の程度が重いほど治療効果がある1-3)との報告もあり、抗EGFR抗体薬の治療においては避けられない副作用である。その一方で、患者のQOLに直結する副作用でもあり、
皮膚症状のマネジメントの成否が治療継続に大きくかかわってくる。保湿剤やステロイド外用剤の塗布、テトラサイクリン系抗菌薬の予防投与、日常生活における指導のほか、皮膚科医と連携し、適切な皮膚症状の診断・治療を行うことも重要である。
  特に足の爪囲炎は、悪化すると歩行困難を招き、QOLの大幅な低下につながる場合がある。チームで協力して足の爪の状態を定期的に確認し、爪が短い人の場合は症状が出る前からテーピングの指導を行うなど、発症を遅らせ、悪化を防ぐことが重要である。
其の壱 其の弐 其の参
其の四 其の五
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