抗EGFR抗体薬の副作用マネジメントを成功させるには、患者のセルフケアはもちろん、皮膚科やコメディカルとの連携が欠かせない。
特に皮膚症状は、治療期間が長くなるにつれて広範にわたって現れるため、点滴中の看護師・

薬剤師による問診やアセスメントが非常に重要となる。電子カルテを活用することで、医師とコメディカルはもちろん、皮膚科ともアセスメントの内容を共有できる。
また、セルフケアは、患者本人の意欲が何よりも重要である。医師の前では治療に前向きな姿勢を見せても、看護師や薬剤師の前では気弱な一面を見せることもあり、精神面でのフォローが必要な場合もある。
こうした診察室では得られない有用な情報を活かすため、定期的なカンファレンスの実施や電子カルテの活用により、スタッフ間で常に最新の情報を共有したい。