副作用対策の巻 大腸癌分子標的治療編
2010年12月10日第7回 副作用対策の巻 2010年12月10日 ホテルラフォーレ東京にて
其の五
定期的なカンファレンスや電子カルテの活用によりスタッフ間で情報を共有し、きめ細やかな副作用マネジメントを実現すべし。
 抗EGFR抗体薬の副作用マネジメントを成功させるには、患者のセルフケアはもちろん、皮膚科やコメディカルとの連携が欠かせない。
 特に皮膚症状は、治療期間が長くなるにつれて広範にわたって現れるため、点滴中の看護師・
薬剤師による問診やアセスメントが非常に重要となる。電子カルテを活用することで、医師とコメディカルはもちろん、皮膚科ともアセスメントの内容を共有できる。
 また、セルフケアは、患者本人の意欲が何よりも重要である。医師の前では治療に前向きな姿勢を見せても、看護師や薬剤師の前では気弱な一面を見せることもあり、精神面でのフォローが必要な場合もある。
 こうした診察室では得られない有用な情報を活かすため、定期的なカンファレンスの実施や電子カルテの活用により、スタッフ間で常に最新の情報を共有したい。
其の壱 其の弐 其の参
其の四 其の五
虎の巻TOPへ