分子標的治療薬の登場以降、癌治療は “personalized therapy (個別化医療)” の時代に突入し、バイオマーカーによる治療選択が注目を集めるようになった。しかし、大腸癌領域における分子標的治療薬の開発が小休止を迎え、バイオマーカーの探索も手詰まりの感がある今、個々の患者の病態に応じて有効5剤を使い切ることも個別化医療の重要な課題のひとつではないだろうか。
本座談会では、MD Anderson Cancer Centerの若きオピニオンリーダーであるScott Kopetz先生をゲストに迎え、日本の癌治療を牽引する先生方とcontroversialな最新の治療戦略を通じて、真の個別化医療と抗EGFR抗体薬の位置づけについて討議していただいた。
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