WEBカンファレンス | 臨床の場で遭遇しうる架空の症例に対して、それぞれの先生方に治療方針をご提示いただき、日常診療における治療方針の選択にあたっての問題点等を議論していただいています。

CASE 17 大腸癌肝転移に対する化学療法(プレオペラティブケモセラピー)2009年4月開催

CASE17 写真

症例プロファイル

患者 53歳、男性
既往歴 特になし
合併症 42歳より高脂血症治療中
家族歴 特になし
嗜好品 煙草(1日10本)、機会飲酒
患者の希望 できるだけ再発を抑える治療法を希望する。金額にはこだわらない。

現病歴

腹部痛、血尿を訴えて近医を受診、下部消化管内視鏡検査にて上行結腸に腫瘍を認めたため、精査・加療目的で当院を紹介された。

身体的所見

初診時現象

・通常の日常生活を営んでいる(PS 0)
・身長175cm、体重72kg
・右側腹部に腫瘤、肝腫大を触知

検査所見

【血液学的検査】 【生化学的検査】 【腫瘍マーカー】
WBC 8,220 /μL BUN 19 mg/dL CEA 28.0 ng/mL
RBC 353 × 104 /μL Cr 0.9 mg/dL CA19-9 962 U/mL
Hb 9.0 g/dL T-Bil  1.1 mg/dL    
Plt 30.2 × 104 /μL   ALT 15 IU/L    
    AST 19 IU/L    
    γ-GTP 38 IU/L    
    LDH 292 IU/L    

【腹部CT検査】

・肝の両葉に多発性腫瘤を認める(9個)。

論点

1) 化学療法の効果判定は、何を基準にするか。どの程度の頻度で行うか。また、レジメンごとに効果判定の頻度は変わるか。
2) 切除可能の判定基準、手術実施のタイミング
3) 肝切除できた場合、一般的に術後補助化学療法を行うべきか。推奨するレジメンは何か。また、R0/R1、切除部位、残存量、患者の状態などによって、推奨するレジメンは変わるか。
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